バイオディーゼル

バイオディーゼルとは、バイオディーゼルフューエルの略で、生物由来油から作られるディーゼルエンジン用燃料の総称であり、バイオマスエネルギーの一つである。 諸外国においてバイオディーゼルとして規格化がなされているのは脂肪酸メチルエステルのみであるが、厳密に化学的な定義はない。 原料となる油脂からグリセリンエステル交換により取り除き粘度を下げる等の化学処理を施し、ディーゼルエンジンに使用できるようにしている。 Bio Diesel Fuelの頭文字をとってBDFと略されることもある(BDFは登録商標)。(Wiki参照)


地球温暖化対策が進む中、私たちはエネルギー資源に着目し、二酸化炭素排出基準に則したエネルギーを確保すると同時に興進国の経済を考慮したプロジェクトを遂行していきたいと考えています。
 バイオマス燃料は、地球温暖化抑制の決め手の一つであると同時に、近年の石油価格の乱高下により代替需要を引き起こし、生産拡大の流れが加速しています。特に米国、EU、中国、ブラジル、東南アジア等諸外国は、国家政策として急激な勢いでバイオマス燃料への転換を実現させようとしています。
 そこで、上海中油企業集団有限公司(上海CNPC)と共に以下のプロジェクトを遂行しています。

また、上海・柳州・大豊にある上海CNPC精製所にてバイオマス燃料であるバイオディーゼルフューエル(BDF)を精製。総精製能力は100万トン/年を目指して増強を図っています。ジャトロファが生育するまで約4年間、High FFAクルードパームオイル、またPAO(パームアシッドオイル)等のバイオ燃料を精製しBDFの需要が旺盛な諸外国(EU諸国,東アジア諸国アメリカ等)に対し上海CNPCと共に販売を行います。

バイオディーゼル燃料は菜種油などを原料とする植物由来で再生可能なバイオマス燃料です。燃料として利用(燃焼)することによって排出される二酸化炭素(CO2)は、原料となる植物を生育させることによって固定されることから、二酸化炭素のバランスを考慮しながら利用すれば追加的な二酸化炭素を発生しない(カーボン・ニュートラル)という特性があります。このように、生産から利用に至るシステム全体で、温室効果を有する二酸化炭素を増加させないバイオマス利用は、地球温暖化対策に有効な手段とされています。当社はPAO(パームアシッドオイル)及びJatropha(ジャトロファ)をメインとしてバイオディーゼル燃料の普及により、地球温暖化対策に取り組んでおります。
 インドネシアではヤトロファ(ジャトロファ)をバイオディーゼル生産の原料として栽培する事業が開始されており、当初はこの地域より原料を買い付け、インドネシアにて操業を計画する搾油工場で加工し、ヤトロファジャトロファ原油とした上で、インドネシアのBDFプラントに搬入する計画である。
 政府では自国で生産可能な代替燃料の生産を通じて持続的な経済発展の基礎を構築すべく、現在国策としてバイオディーゼル開発を進めようとしている。